~Lion Kiss~
「なあお前、今日仕事休みだろ?一緒に出掛けようぜ」

私は速攻で首を横に振った。

「こんな腫れぼったい瞼で出歩きたくないし、靴が片方ない。化粧品もない。しかも服だって昨日着てたやつしかない。だからやだ」

來也は仕方ないといったように頷いた。

「……じゃあ……何か適当に買ってきてやるよ。一式揃ってりゃ大丈夫だろ。夕方には瞼の腫れもひいてるだろーから、それから出掛けようぜ」

……なに、少しは悪いとか思ってるわけ?

だから、身の回りの物を調達しようとしてくれるの?

「とゆーわけで、俺はちょっと出るわ。腹減ってるならパンもあるし、冷蔵庫に卵や飲み物があるから適当に食ってろ」

來也は私にそう言うと、身支度を始めるためかバスルームへと消えていった。
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