~Lion Kiss~
私の固い声に來也は動きを止めた。

「マヒル」

「來也のせいじゃん、責任感じないの?本当に、金に眼が眩んだ私だけのせいなの?
私にキスした來也に責任はないの?写真撮ったのは、誰?どうして來也はその事についてなんにも言わないの?」

來也が小刻みに首を振った。

「マヒル」

ポロポロと涙がこぼれたけど、私は話し続けた。

「來也はこうして行く宛のない私を家に入れてくれて、私は凄くありがたいと思ってるよ。けど、けど」

來也は私の傍まで来ると、私を引き寄せて自分の胸にそっと抱いた。

「ごめん」

來也が囁くように言った。
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