~Lion Kiss~
「はーっ!けどそんな男ならさ、あんたがいたら具合悪いんじゃない?女連れ込めないじゃん」

「だよねー。出来るだけ早く出ていかなきゃね」

「ねえライオンは何歳?なんの仕事してんの?」

「さあー」

柚希が眼を見開いて、口を丸く開けた。

「はー?!」

私は少し口を尖らせた。

「本当に知らないんだよね。聞いたことない」

「なんで聞かないのよ?!」

なんでって……なんでかなー。

「……たぶん、それどころじゃなかったから?」
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