~Lion Kiss~
……まあ、いいや。

私は両手を合わせて御馳走様でしたと小さく呟くと、食器を手に立ち上がった。

******

土曜日。

私は少し大きめのバッグをチョイスして、スタンドミラーの前に立った。

今晩はここに帰ってくる気はないから、化粧品や下着、服をバッグに詰め込んだ。

スマホからビジネスホテルの予約をしようとしたけど、二泊三日ともなれば数万はする。

今の私にそんなお金はないのでネカフェにでも潜伏する予定。

……だって、來也は土日ともデートだって言ってたから、やっぱり私がいたら迷惑だろうし。

近々物件も探さないとね。

「……来也……?」

いつの間にか來也の姿がない。
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