~Lion Kiss~
バスルームにはいなかったし、寝室にもいない。

てことは、あの部屋かな?

私はスーツケースを置かせてもらっている部屋をゆっくりと開けた。

中で來也が佇んでいた。

「來也、わ」

「……入ったのか?」

「へ?」

來也はゆっくりと私を振り返った。

私は慌てて来也に謝った。

「ごめん、言い忘れてた!いつまでもスーツケースをリビングに置いとくのもアレだなーと思って、この部屋に置かせてもらったの」

來也は射抜くように私を見た。

「……見たのか、この部屋」
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