~Lion Kiss~
柚希がニコッと笑った。

「ライオンの気持ちは分かんないかも知れないけどさ」

柚希は一度言葉を切ってから、再び私を見つめて続けた。

「……でも、もう自分の気持ちには気付いてるんでしょ?」

私の気持ち。

私はコクンと頷いた。

「私は……來也が好き」

柚希が太陽のように笑った。

「じゃあ、大進歩だね!マヒルの魅力で、ライオンを攻略しちゃいな!」

來也を、攻略……。

だめだ、あんな派手派手しいライオンを攻略できるなんて、まるで思えない。

ああ!來也を好きになっちゃった!

この時の私は、甘くて切ない片想いに、ただただ胸が苦しかった。
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