~Lion Kiss~
「後に有川物産を背負って立つ人材だよな、有川治人は。
そんな男の未来の奥方候補が」

「わかったわよっ、拭く!拭きゃあいーんでしょ」

追い討ちをかけるかのような來也の声を遮り、私は立ち上がった。

「行くわよっ」

「あれ、マヒルさん、相澤さんとお知り合いだったんですか?」

空いた食器を運びながら、翔吾くんが私に声をかけた。

「相澤さん?」

翔吾くんの問いに思わず首をかしげると、來也が立ち上がりながら軽く頷いた。

「そ。俺達深い関係で。いって!!」

私の裏拳が見事に來也の左腕にヒットし、彼は眉を寄せた。

「仲イイですね!お似合いっす!」

「はあ?!ちょっと、翔吾くん、わ」
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