~Lion Kiss~
來也を感じたかったし、私を感じてもらいたかった。

コクンと私が頷くと、來也は嬉しそうに、それでいて照れたような笑みを浮かべた。

「……あの時みたいには、逃がさねえから」

言うなり來也は私を抱き上げて寝室へと向かい、ベッドに横たえた。

「俺だけ見てろ、これからはずっと」

スーツの上着を手早く脱ぐと、來也はシャツのボタンを外した。

逞しい身体にドキドキする。

「マヒル、愛してる」

「來也、大好き」

私達は抱き合って見つめた。

來也の妖艶な瞳、唇や指、彼の全てに乱されていく自分を止める事が出来ない。
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