~Lion Kiss~
私が、それは私じゃないよと言うと翔吾くんは、

《それが相澤さんといた女性、背の高さもスタイルも髪型もマヒルさんっぽかったんで。相澤さんは横顔が見えたんだけど、女性の方は後ろ姿だけしか見えなかったんですよね。けどてっきりマヒルさんだと》

その時も、確か……。

私はぎこちなく笑った。

「他人の空似?」

『ドッペルゲンガーかもね』

電話のためにコンビニを出たけど、何も買う気にならず、私はそのままマンションへ帰った。

*******

日付が変わった頃、來也は帰宅した。

「お帰り」

來也はカバンを置いてネクタイを弛めながら私を見て少し笑った。
< 232 / 444 >

この作品をシェア

pagetop