~Lion Kiss~
何となく不自然な來也の言葉が私の胸を締め付けた。

「なんだよ急に。お前こそ友達に聞いたならその時に言えば良かったじゃねーか」

「その人って誰?」

「レンタル商品のコーディネートを頼んでるスタイリストだ」

「來也の会社には他の社員もいるんでしょ?どうして來也だけが接待するの?」

私の刺々しい口調に、來也は眉をあげた。

「……なんだよ、焼きもち焼いてんの、マヒルちゃん」

言うなり來也はテーブルを鋏んで唇を寄せた。

「……そんなに俺が好き?」

來也が瞳を伏せて私の唇を見つめた。

傾けた精悍な頬と、長い睫毛が実にセクシーだ。

「……そんなんじゃ、ないし」
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