~Lion Kiss~
私がツンと横を向くと、來也は私にキスをしてから唇をペロリと舐めた。

「そんな風にマヒルが妬いてると俺、我慢できねーんだけど」

「な、ちょっと來也っ」

來也は私を抱き上げてソファに押し倒すと、妖艶な笑みを見せて口を開いた。

「さあどっちかな。女豹のままでいられるか、子猫になってミャアミャア鳴くか……」

「ら、來也っ、ちゃんと答えてっ……」

ジタバタする私の両手首を來也が片手で束ねて掴んだ。

「……安心しろって。お前が心配するような事はなにもないから」

お前が心配することはなにもないから。

気がつくとゴロゴロという雷の音が辺りに響き始めていて、それがより一層、私の不安を掻き立てた。
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