~Lion Kiss~
テレビはDVDのトップ画面を映し出している。

ソファの前にあるガラスのローテーブルの上には、赤ワインを飲んだグラスがひとつ、置いてある。

何となくだけどずいぶん前に眠ってしまったような感じだ。

私は床に膝をつくと、腕を組んでスヤスヤと眠る來也を至近距離から見つめた。

……來也……。

ダメだ、よく分からない。

考えようとしても、考えられない。

私は大きく息をついて天井を仰いだ。

……今日は……もうよそう。

「來也」

そっと身体を揺すると、來也が少し動いた。

「來也、ベッドで寝て」
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