~Lion Kiss~
私は弾かれたように社長を見上げた。

花音さんが眉を寄せて社長を睨んだ。

「もう!桂治ったら!そんな言い方ないでしょ!?」

私は社長を見つめた。

「社長、やっぱりダメでしょうか。私と來也じゃ」

社長が苦しそうな顔で私を見つめた。

「マヒル。相澤ホールディングスはトップ企業だ。
いずれ相澤來也は、この頂点に立つ事になるだろう。そうなればお前にとっては良いことばかりじゃない。
盗撮される以上に嫌な思いをしたり、恐ろしい目に遭う可能性も否定できない。
世界を相手にしながら、関連会社の将来を背負う男と一緒になることがどれだけの事か。
俺はお前に、そんな思いをさせたくないんだ」
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