~Lion Kiss~
社長の言う意味は痛いほど解る。

治人さんの時と同じなのだ。

私と來也では住む世界が違いすぎるのだ。

「…………」

涙を流しながら押し黙る私を見て、花音さんが優しく声をかけてくれた。

「……とにかく、しばらくうちから会社に通いなさい」

「有り難うございます、社長。花音さん」

私は温かい二人に感謝しながらも、來也との恋の終わりを感じて苦しくて、涙が止められなかった。
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