~Lion Kiss~
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翌日私は、社食で柚希に全てを話した。

柚希は泣いた。

「……酷い、酷いよ」

涙を拭う柚希に、私は呟くように言った。

「私ね、思ったの。
……ドッペルゲンガーは、彼女じゃなくて私だったんだって。そして私は、彼女のスペアにすぎなかったんだ」

「私、相澤來也を許さない!マヒルをこんな目に遭わせるなんて……絶対に許さない」

「……ごめんね、こんなテンション下がる話しちゃって。柚希……心配してくれてありがとう」

柚希はブンブンと首を横に振った。

「私が勝手に心配してるの。マヒル、マヒルが元気になるなら、私、何でもするよ」

私は少し笑った。
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