~Lion Kiss~
來也は苦しげに眉を寄せて私から目を背けた。

……何でなんにも言わないの。

どうして私の眼を見ないの?!

來也の伏せられた視線が肯定を表していて、私はギュッと拳を握りしめた。

「來也の部屋には、どうして同じものが2ずつあるの?
あの部屋の家電は今使ってるやつと同じものだよね?もしかして、駐車場の隣の車も來也のもの?」

來也は私から顔を背けてなにも言わない。

「愛する人を亡くしたって、誰のこと。
昔に、なにがあったの?」

私の問いに來也がギュッと眼を閉じた。

「マヒル……」

「相澤ホールディングスの息子なんでしょ?」
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