~Lion Kiss~
ビンゴだ。

ビールを片手に、満面の笑顔の彼女を見つけて、俺は胸が踊った。

俺は恥も外聞もなく、篠山さんに彼女がよく店に来る曜日を聞くと、開店間際から居座り、彼女を待った。

写真を見せてもらった日から一週間で、俺はマヒルに会えた。

彼女は会社の同僚らしき女の子と夢中で話していて、まるで俺に気づかない。

しかも会話の内容に、俺は落胆した。

彼女が、有川物産の息子、有川治人と恋人同士だというではないか。

しかも、出会ったのは三ヶ月前で既に同棲しているなんて。

三ヶ月前っていや、俺とマヒルがショットバーで出逢った頃だ。

なんだよ、ちきしょう。
< 283 / 444 >

この作品をシェア

pagetop