~Lion Kiss~
マヒルが無事だと分かると、俺は一気に力が抜けそうになった。

そして思った。

こいつが無事なら……酔ってたっていい。

マヒルは有川治人と緑川冴子の婚約を聞き、独りでいるには呑まなきゃいられなかったんだろう。

俺は何とかマヒルをなだめると、急いでシャワーを浴びた。

汗臭い身体でマヒルを抱き締めたくなかったんだ。

きっとこんな夜は、抱き締めてやらないとこいつは眠れない。

俺の態度に気を悪くしたマヒルがグズグズと文句を言ったが、傍にいてやると言うとマヒルは笑った。

此処に居ろよ。

家賃はただでいい。
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