~Lion Kiss~
総二郎の言葉に、俺はグッと詰まった。

思わずグラスの水をイッキ飲みし、ヤツを睨む。

そんな俺に総二郎はシラケた視線を送り、尚も続けた。

「マンションで鉢合わせた有川治人から女豹を守ったってだけで余裕かましてると、どっかのハンターに持ってかれるぜ?」

俺は諦めてポツリと呟いた。

「あれ以来、わりとイイ感じなんだ。
……抱き締めても拒否られねーし、有川治人から守った時は、アイツから俺の背中に抱き付いてきたし。
でも、アイツは俺を男として意識してねーんだよ。兄貴か親友みたいに思ってる」

「はー?兄貴とも親友ともキスしねーだろ」

……それはそうだが……。

「キスはいつも俺が勝手にしてるんだ。アイツにされた事は1度もない。……とにかくアイツは俺と恋愛とか考えてないみたいだわ」
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