~Lion Kiss~
だがマヒルの気持ちを無視して迫って、他の女と同じ扱いだと思われたくなかった。

それに今の俺が『好きだ』と言っても、信じてもらえない気がしていたんだ。

つくづく、手当たり次第に女と遊んできた自分を呪ったが、仕方がない。

……マヒルが好きだ。

愛している。

だから、どう思われるか分からないが、伝えるしかない。 

俺は少しずつ、胸の内を語り始めた。

……なのに……マヒルは何だか鈍い。 

やっぱり俺の気持ちなんかに気づいてない。

チグハグな会話に、俺は呆れた。

すると何故かアイツは怒り出した。

泣きながら怒り、自分の思いを捲し立てた。

それを聞いていた俺は、俺は……はじめて自分の方が鈍くて、恐ろしく女心が理解できてなかった事を知った。
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