~Lion Kiss~
「恵美理とは確かに関係があったが、今はもうなにもない」

「嘘よ。じゃあどうして出張の日、彼女と同じ部屋に泊まったのよ?!」

「……悪かったと思ってる。だが出張先は田舎だったし、回りにはなにもなかったから仕方なかったんだ。俺はソファで一晩中起きてたし、彼女には指一本触れてない」

「そんな問題じゃない!同じ部屋で一夜を過ごす事自体がおかしいでしょ!」

怒りと悲しみが私の心の中で渦になり、巻き上がった。

「それに來也は私にはなにも言ってくれなかったよね。私は恵美理さんの代わりなんでしょ?彼女が結婚しちゃったから、仕方なしに私と」

來也が血を吐くように、苦しげな声を出した。

「どうして恵美理を信じるんだ」

「來也が何にも言わないからじゃん!!」
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