~Lion Kiss~
「お兄さんが來也のプレゼントに時計を選んだのはきっと、あなたがその時計を望んだからだけじゃないよ。お兄さんはきっと、かけがえのない來也の『時』を、後悔しないようにしっかり歩んで欲しいんだよ。彼はきっとこう言ってる。俺の死でいつまでも立ち止まるなって。そんな風に自分を責めて立ち止まるなって。だってお兄さんの選んだ時計はずっとあなたの『時』を刻んでるもの。お兄さんだってきっと、あなたの活躍を見てる。これからのあなたの未来を彼は楽しみにしてるはずだよ」
みるみる來也の瞳に涙が浮かんだけど、來也は素早く顔を背けると、グイッと私の腕を掴んで引き寄せた。
「俺は……抜け出せるんだろうか。この闇から」
バランスを崩した私を胸に抱き止めると、來也は掠れた声でそう言った。
温かい來也の体を心地好く感じて、私はゆっくりと息を吐き出した。
みるみる來也の瞳に涙が浮かんだけど、來也は素早く顔を背けると、グイッと私の腕を掴んで引き寄せた。
「俺は……抜け出せるんだろうか。この闇から」
バランスを崩した私を胸に抱き止めると、來也は掠れた声でそう言った。
温かい來也の体を心地好く感じて、私はゆっくりと息を吐き出した。