~Lion Kiss~
「騒ぐな」

「んぐぐー!」

來也は私の耳に唇を密着させるようにして話し出した。

「……あのさ、ちょっと困ってる事があってさ」

「ふ、ふははははははっ」

「なんだよ、気でも狂ったのかよ」

「だって、こそばいんだもん!」

「いてっ!蹴るなよ」

「だって、やだ離して、ふふふふ!」

耳に息吹きかけんじゃねー!

ケラケラと笑う私に若干イラついた來也が、少し距離を取り、それを合図に私は大きく息をついて乱れた髪を整えた。

「で、なに」

「やるかやらねーか、どっち?」
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