切れた・・絆

•••結婚に向けて


佳希と心は、小学校から
ずっと同じ学校に通い

中学にあがった時
心から告白されて
付き合うようになった。

二人は、誰もが認めるほどの
美男、美女のカップルで
みんなのあこがれの的だった。
本人達は、まったく
そんな風に思っていないが·····

心は、佳希の事をとても愛していて
結婚相手は佳希と決めていた。

両家の両親も、
二人の事は認めていて、
温かく見守っていた。

大学に入り
心は、経済学部に
佳希は、医学部と別々だが
時間の許す限り、
二人は共に過ごしていた。

佳希も心が大好きで、
心を大切にしていた。

佳希は、大学で親友となる
鈴こと、木之内 鈴と出会った。

二人は、小さい頃からの
知り合いみたいに
仲良しで一緒にいると
落ち着ける存在となった。

鈴は、心のことも、知っているから
たまには、三人で食事をしたり
飲みに行ったりしていた。

そんな佳希と心の仲を
妹の未来は、
よく思っていなかった。

未来は、
『お姉ちゃんは、
頭もよくて美人で
性格も良くて人気者
私と何故違うのかと、いつも思っていた。
大好きな心君も、お姉ちゃんが好きで
未来は、嫉妬の塊となっていた。』


心は、大学を卒業したら
しばらく、アメリカに行き勉強をする。

大学五年になったとき
佳希と鈴は、あちこちの病院へと
研修で入っていた。

二人とも、成績も優秀なため
どこの病院からも貴重な人材だと
重宝された。



心から大学を卒業するときに
「佳希が、医学部を卒業して
落ち着いたら結婚しよう。」
と、言って婚約指輪をもらった。

そのプロポーズに
両家とも、大喜びだった。

明日、心はアメリカに経つ
二年間、アメリカで経済を学ぶ事に
なっていた。

私は心と、前日
空港のホテルへ移動して宿泊した。
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