切れた・・絆

•••帰らない


私は、家に帰ってから、
鈴に連絡を話した。

心が、駐車場に迎えに来ていた事
女の人からの電話で
  行ってしまった事

「はぁ?どうなってるの?心君は。
籍も入ってないんだし
もう離れたら?
佳希、辛いだけでしょ。」

「······うん。そうだよね。
帰ってきたら、
そう話してみる。
幸せになると思ってたのに
違っていたんだ。
どこで、間違ったのかな?」

「大丈夫なの?佳希。
あっ、星野先生に電話した?
すごく、心配していたから。」

「迷惑だよ、きっと。」
と、言ったが

一時間、二時間と、帰らない心に
不安ばかりで
星野先生に電話してしまった。

「もしもし。」
「‥‥‥‥‥‥」
「佳希か?」
「‥‥‥‥‥はい。」
「大丈夫なのか?」

「先生っ‥‥
私っ‥‥どうしたらいいのか
もうっ·····わからないっ····」
と、泣く私に
「入籍できない、理由があるとしたら
女だと、俺は思う。
離れろ。
今ならまだ傷は浅い。
俺が守ってやる。
俺は、お前の幼馴染みとは違う。」

「今日、帰ってきたら
話してみます。
両家の両親も関わっているから。」

「そうか、なんかあったら、
連絡しろ、直ぐに迎えに行く。」
「ありがとうございます。
夜分に電話してすみません。」
と、言って電話を切った。

やはり、心はその夜は帰らず
朝になって帰宅した。

佳希は、簡単に食事をして
自分の荷物を鞄に詰めた。
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