切れた・・絆
五話

•••電話


次の日、二人はやっと起きて
朝食をとり病院に向かった。

佳希の車は、
病院に置いたままだったから。


佳希が、携帯の電源をいれると
心からの着信とメールで
埋められていた。

佳希は、
電話をする気にもならず、
メールも読まずに消した。

病院につくと、
いきなり手を引かれて
びくっとすると
星野先生で
「お前、大丈夫なのか?」
「「星野先生、おはようございます。」」
と、鈴と二人で、言った。

星野は、鈴をみて
「だれだ?」と。
「本当に、佳希だけなんですね。
私は、内科医の木之内 鈴といいます。
佳希の親友です。」

「そうか。」
「先生、心配かけました。
昨夜は、鈴の所に泊まりましたから、
大丈夫です。」
と、言うと
「まあ、昨日よりは、ましか。」
と、三人で話ながら病院内へ。

一日なんとか、仕事をこなして
鈴は、
「今日もおいで」
と、言ってくれたが

「いつまでも、逃げられないし
      帰るよ。」
と、言ったら

「何か、あったら、直ぐに電話して」
と、言われた。

星野先生からも、
「連絡しろ」
と、言われて、
駐車場に行くと
私の車に、心が下を向いて、
寄りかかっていた。

「‥‥‥心。」
「佳希·····ごめんね。あんなことして
もう、絶対しないから帰ってきて。」

「‥‥うん、わかった帰る。」
と、話していたら、

心の携帯がなり
心は、舌打ちをして、
電話に出る
すると····
「わかったよ。今から行く。」
と、言って電話を切った。

「仕事?」
と、聞くと。
「ああ、先に帰っていて、
直ぐに帰るから。」
と、言われて

「わかった。」
と、言って、一人で帰った。

心にかかってきた電話は、
女性の声で、
体がきつい‥‥みたいなこと
言っていた。

どこかで、聞いた声のような。
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