マエストロとマネージャーと恋と嫉妬と
いやだ。こんなしごと…。


プロのピアニストになりたいなら、指揮者やオケのメンバーと意見を交わす為に、語学力は必要だろうけれど。
それはそれ。これはこれなのだ。


翌日からオーケストラとのリハーサルが始まった。
特にこれと言ってする事もなく、リハーサル室でずっと見学しているのもあれなので、梁瀬さんの飲み物でも用意しようと、周囲をうろつく事にした。


流石に自販機なんて無さそうだ。
日本が多すぎるのか。
この辺にコンビニもどきのお店はないかと、昨日事務局に挨拶した時にいたシモーヌさんを訪ねる事にした。


「えーっと。
えくすきゅぜ、もわ。」


声を掛けると、シモーヌさんはああ、昨日の。
と言う笑顔を浮かべ、こちらに来てくれた。


飲み物って何て言えば良いんだろうとか、コンビニなんて和製英語だっけとか、気付けばぐるぐる考え込んでしまっていた。
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