マエストロとマネージャーと恋と嫉妬と
「英語でも大丈夫よ。あなたは?」(英)

良かったー!泣きそう。
言葉に詰まっている私を見兼ねたのか、シモーヌさんは英語で話し掛けてくれた。

「ありがとう。助かります!」(英)


フランスの人って、自国の文化に矜持を持っていて、英語で話し掛けてもフランス語で返してくるイメージがあっただけに、オーバーではなく助かる。
…かといって、学校教育に毛が生えた程度のレベルなのだが。


「飲み物えーと、近くで買える、お店ある?
」(英)

「飲み物欲しいのなら、コーヒーで良ければ
あるわよ。」(英)

「え?いいの?」(英)

「どうぞ。ユーヘイの分もでしょ?」(英)

「ありがとう。」(英)


良く考えたら、依頼を受けて仕事をしているのだから遠慮する事は無いのだ。
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