マエストロとマネージャーと恋と嫉妬と
一晩経てば、落ち着くかと思ったがそうもいかない様だ。


私が自分の部屋のドアを後ろ手で閉め、中に入ると、隣の部屋から梁瀬さんが出掛けていくで
あろう、ドアの閉まる音がした。


……うーん。
また面倒臭い事にならなければいいけど。
頭をコリコリとかいたが、嫌な予感しかしなかった。



「えっと。ゲストじゃない、レギュラーの指
揮者の人ってどんな人?」(英)


叔父さんからの任務を果たすべく、まずは今現在の常任の指揮者について聞いてみた。
……それとなく、のつもりですが…。


「レギュラーって常任の指揮者?アングレー
ルさんの事かしら?」(英)

「うん。そうそう。」(英)

今初めて名前、知りましたけど。おくびにも出しません。


「そうねえ、人柄も誠実だし、オケのメンバ
ーとも上手くいってるんじゃないかしら。」
(英)

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