マエストロとマネージャーと恋と嫉妬と
状況が分からないながらも、パトリックさんとも挨拶を交わしている。

あ、テーブルの上の料理に気付いたな。

梁瀬さんの背中を両手で押し、椅子に座らせる

「中華街まで足を運んで、探しだしてきたん
ですからね。…食べてもらいますよ。」


耳元でつぶやく。
梁瀬さんの背中がこわばるのが、見てとれた。
隣に私も座り、顔をのぞきこむと、背中のこわばりがそのまま表情にも表れていた。
一応、心配を掛けさせたという自覚はあるらしい。

ふーんだ。

「彼女、良いマネージャーだね。ちょっとで
も食べて欲しいからって、わざわざ日本食を
用意するなんて。」(仏)


そうだそうだ。
もっと言ってよ。パトリックさん!


梁瀬さんはバツが悪そうに、おにぎりとお味噌汁を食べ始めた。
が、表情の方はイマイチ、といった味の評価を下している。
ハイ。すみませんね。味は二の次です!


「そろそろ教えて貰っても良いんではないで
しょうか?何があったか。」


食べ始めてしばらくしてから、中心に切り込んでみた。
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