マエストロとマネージャーと恋と嫉妬と
「そ、うなんだ……けど。」(仏)

「けどなに?あっという間に終わっちゃった
とか?」(仏)

「そうそう。コーフンの余り……ってオイ!!
そうじゃなくて、(実はそうなんだけど…。
出合い頭みたいなもので、2回目は問題なか
ったんだ。己れのプライドの為に言っておく
!!)告白して向こうから抱きついてきたら
これはそういうことなんだろうなって、思う
だろ?」(仏)

「まあ、そうね。」(仏)

「……奏ちゃんはそうではなかったんだ。
ピアノやってたっていうのは知ってるんだよ
ね?その夢は未だ諦めてなかってんだ。」
(仏)

「え、初耳!」(仏)

「何でもその日、オーディションの落選のメ
ールが届いたのと、僕のピアノの演奏を聴い
て、凹んでたらしい。で、そのむしゃくしゃ
した感情のままにー。」(仏)

「……やっちゃったってこと?!」(仏)

さっきからやっちゃったとか、あっという間だったとか最低な会話が続いている……。

「奏ちゃんにとってえっちするって事は、や
け酒やけ食いと一緒で、一つのツールなんだ
よ。鬱憤を晴らすときの。」(仏)

「それはまた……凄いわね。ま、まあまあ、人
それぞれかもしれないけれど……。」(仏)

「え?フランス人から見てもそう感じる?」
(仏)

「ちょっと、どういう意味?事と次第によっ
ては戦争になるわよ。」(仏)

シモーヌの目は据わっていた。

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