マエストロとマネージャーと恋と嫉妬と
9 心を込めて花束を
『貴女がいなかったら、僕はどんなに不幸だ
ったでしょう。
僕は、人が書物からではなく、魂からのみ
学ぶことが可能な生命力を貴方からたえず学
ぶのです。
貴女はいつも僕のそばで僕のよき天使として
いてくださらねばなりません。
そうすれば僕がなりうべきものが、確実に
僕から成就するでしょう。』
(ブラームスがクララに宛てた手紙より)
藤本一子著『シューマン』
(音楽之友社・2008年)引用