マエストロとマネージャーと恋と嫉妬と


◇◇◇


第5楽章「ワルプルギスの夜の夢」


E♭管(エスかん)クラリネットが、甲高く不快
な音を奏で、異様な世界観を造り上げている。


うん。素晴らしい!


子供の頃はベルリオーズの心情なんて、到底理解出来なかった。


人を愛してフラれ、それを原動力にこんな奇妙な曲を作るなんて。


でも今なら分かる。


自分で自分の事をコントロール出来ない。
自分が自分で無くなる。
もどかしくて、せつなくて、どうにもならない


僕も今、恋をしているからだ。


曲はフィナーレに向かって畳み掛ける様に、怒涛の如く流れを造り上げていく。
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