マエストロとマネージャーと恋と嫉妬と
「それでも叔父さんが社長でしょー。
何とかなるんじゃないのー?会社に入れてく
れても、契約となると話はべつなの?」


櫻井さんは上機嫌で笑っている。
酔ってるのかもしれないけれど、結構ズカズカ
上がり込んでくる。


「そういった融通利くような人じゃ無いんで
すよー叔父さんは。櫻井さんみたいなキレイ
な人なら話は違ってくるでしょうけど。」


スゴイ。
大人じゃん、私。


挑発に乗らなかったというか、余りにもあっさりした私の返しに、櫻井さんは明らかに面白く無さそうだ。


しばらくすると、トイレの為か櫻井さんは席を
離れた。


「気にすんなよ。梁瀬さんのマネージャーに
新入社員の大石さんが就いたのが、面白くな
いんだきっと。」


「あ、そうだったんですか…。」
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