マエストロとマネージャーと恋と嫉妬と
子供に甘いというか、イマイチ我が家の教育方針が分からない。
正直カンベンしてほしい。


プライドが邪魔をする。
そういうのだけは一人前なのだ。私って。


「やっぱプロになれる人なんて、一握りだろ
?」


「…はい。」


「思ったんだけと、ウチの事務所とは契約し
てもらえなかったの?大石さん。」


櫻井さんの質問にドキリとさせられる。


…知ってるの?私がプロを目指してた事。
(今も諦めて無いけど。二回目。)


「えー。プロでやっていける程の実力なんて
ありませんよ私。」


あははー、と誤魔化す。
事実、幾つか音楽事務所のオーディションを受けたが、ことごとくダメだった。
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