マエストロとマネージャーと恋と嫉妬と
「何かイメージとして、御菓子の箱を開けた
ら、モナカの下から黄金のモナカが出てきた
とか、料亭で接待したら隣の部屋に布団が用
意されてたとか、そう言うのしか出てこなく
って。」


「…はあ?!」

何時の時代だよ?!
しかも時代劇入ってるし!


この子、たまに変わった古いイメージにとらわれすぎだな。
真面目と言えば、そうとも言えなくもないけれど…。


「奏ちゃんはそういう事気にしなくていいん
だよ。チャンスだっていっても、今契約して
いる指揮者とちょうど契約が切れるとか、空
きがないと駄目な話だし。」

「それはそうなんですけれど。」


「僕がやるべき事をやれば良いだけの話だよ
そうでしょ?」


奏ちゃんはまだ何か言いたそうだったが、この話はこれでおしまいとばかりに、僕は違う話を
振った。やれやれ。
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