マエストロとマネージャーと恋と嫉妬と
(はあ?…っちょ、ちょお待って!)

心の中でそう叫ぶが、音楽はどんどん流れて行く。時間と共に。

『音楽は時間の芸術』とは、良く言ったものだなあ…ってそうじゃない!


こちらに来ても、頭の中で考え事をする時は日本語だったが、それを飛び越え関西弁が出てきた。
それ程までに、テンパっていた。

(全然ちゃうやん!!思てたんと!)


昼食を挟んでの午後からのリハーサル。
僕が一番不安視していた、アイヴスの曲をやりはじめた途端、こんな事になってしまってた。


実際に音を聴いてみると、空気の読めない子供の質問などというものでなく、禅問答をしているお坊さんが登場してきた。

ぎゃああああああ。

もう何がなんだか分からない。理解力が、頭がついていけない。

曲が終わる頃には、もうヘロヘロだった。
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