マエストロとマネージャーと恋と嫉妬と
そっか、そうだよな。
奏ちゃんにも心配かけたな。

「…いただきます。」

いびつな形をしたおにぎりに、手を伸ばした。
中身は梅干しだった。


おみおつけをすする。
豆腐とワカメが入っていた。
味噌の味しかしない。出汁は入ってない様だ。

…ソコは黙っておいた。


しばらくぶりに、食事らしい食事をした。
ヤバイ。何だか泣きそうになってきた。
気付かなかったけど、結構疲れてたのかもしれない。


「漫画、日本の漫画よんでたらライスボール
出てくるけど、作り方初めて。職場の友達に
も教えるよ。」(英)


パトリックさんは、ぎこちない英語で話した。
奏ちゃんの為にそうしているらしい。


「“nori”えーと。seaweed?
外国、ヨーロッパとかアメリカの人って、黒
い食べ物食べないんでしょ。」(英)


「うーん。あんまりね。どうしても見たカン
ジが。剥がして、タベタイ。」(英)


< 89 / 288 >

この作品をシェア

pagetop