マエストロとマネージャーと恋と嫉妬と
「そろそろ教えて貰っても良いんではないで
しょうか?何があったか。」

奏ちゃんが急に話題を替えてきた。

…コワイ。ホントにコワイ。

「何があったか、って言うほどの事でもない
よ。」

無理やり作った笑顔が、空回りしているのは、
自分でも良く分かっている。


「丸一日食事らしい食事も摂らず、無精髭の
やつれた顔で言われても、説得力ありません
けれど。」

「あ、そんな顔してたんだ。」


頬に手をやる。鏡も見てなかった。

あんま愚痴みたいな事言いたくないんだけど。
指揮棒串刺しの時の事を思い出すし。

それでも奏ちゃんは真っ直ぐな目で、射抜いて
くる。

ううう。

「早く。」

更に顔を近づけてくる。

何ソレヤメテ。
ちゅうしたくなるからヤメテ!
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