元通りになんてできない
くら、い…、つめたい…。
さむい…。此処は?
首を動かしてみた。
?…え?部長…。
「鷹山…、はぁ、…良かった、気がついたんだな…」
部長が手を握っていた。
「ぶ、部長…、あの…私、ここは…、部長はなぜ…。私、猛君を追って、お腹が痛くなって…、それで猛君、出なくて…、それで部長に?…」
「ああ、俺の携帯が鳴った。
鷹山の表示は出てるが何も応答が無かったから、心配になって鷹山の部屋に行ったんだ。
そしたらお前が倒れていた…、幸元は居ないし、…流石に焦ったよ」
「…部長?…お腹、お腹の赤ちゃん、赤ちゃんは?…、部長?…」
「大丈夫。大丈夫だ。…危なかったんだ、あのまま倒れたままだったら。
大丈夫、大丈夫だ、鷹山。お前のお腹の中にちゃんと居る。大丈夫だよ」
「部長…、うう、う、うっ。すみません、うう、助けて頂いて…、有難うございました。
ううっ、うっ」
「…大丈夫だ、鷹山。大丈夫だ」
そう言うと、起き上がって顔を覆って泣いている私の背中を撫でながら抱きしめた。
「さあ、鷹山、大丈夫だから横になれ。ゆっくりだ、そう…」
「…はい。あの…猛君、幸元君は…」
「俺からも連絡を入れてるんだが…、出ないんだ」
「……あぁ…私がいけないんです…」