元通りになんてできない
「話し方が悪かったんです。…だから、きっと誤解して…、電話も出てくれなかったんです」
「鷹山…、いいから、今は身体を休めろ、な?今、大事にしなかったら、また危なくなる」
「でも、幸元君と話さないと、きっと傷付いてます」
「…二人の話の内容は俺には解らんが、鷹山を一人にして飛び出して行くような事するのは駄目なんじゃないか?妊娠は知っているだろう?」
「その事を話していて、それで…」
「すまん、休めと言っておいて…、話はいいから、身体に障るから、今は休んでくれ、頼む」
コンコン。
「失礼します。鷹山さん?
どうですか?気分悪いとかないですか?」
看護師が脈を確認して点滴を確認する。
「はい、大丈夫です」
「無理しないでくださいね。ご主人の言う通り、今は安静ですよ、いいですか?
点滴、あと少しかかります。また、終わる頃来ますから。お大事に。では、ご主人、お願いします」
「…はい」
看護師が出て行った。
「あの、部長、ご主人だなんてすみません、勘違いされてしまって」
「そんな事、今はいい。誤解は後で解けばいいさ。
さあ、寝てくれ。…俺はここに居るから」
そう言って私の右手を取り、両手で包んだ。
…温かい。…なんだか安心する。
瞼が重くなってきた…。
私は眠りに堕ちた。