FALL✩°。⋆あのボールが落ちるまで⋆。˚✩




体育館についた時にはもう練習が始まっていた






アップかな?
みんなコートの周りを走っている






「パッパといこう!みんな待ってるよ!」





え!?ミンナマッテル!?




「先輩!まだ、心の準備がっ!?」





「ほらほらほらーー」





「え!?ちょっ…」




押されて押されて
体育館の中へ入りました





うわぁ…みんなおっきいなぁ…



宇野先輩が、ダントツで大きいけど
170?180?の人たちが大半だ





「ここ座ってて!」




そこにはパイプ椅子が用意されていた




残念ながら、ひとりも座っていないけれども…





とりあえず、宇野先輩に一礼して椅子に座る





「あははっ!
なんでお辞儀してんの!?
じゃあ、やるかなっ!!」





袖をまくって、部員達のところへ走って行った



うん、爽やかだ
袖をまくる姿さえ、爽やかだ






「はじめちゃん、あの子ちっちゃくねーか!?」




ん?




「ちっちゃいっすね〜」




ん?ん?




「うちの妹より小さいかも…」




あらゆるところから、悪口が聞こえてきます




もうちょっと、小さい声で言うべきじゃないの!?
そういうのは!!




やっぱり、身体もデカければ、
声もでかいのだろう





まぁ、慣れたけどね
実際、150cmないしっ!


中学のジャージを着てたのに、小学生に間違われたことあるし!?





そんなこと構わず宇野先輩






「円陣するどー!!」





と、一声







そしたら、さっきまでわたしの悪口を連発していた部員どもの、目が変わった




はっきり分かった






「チューーオーーー!!ハイッ!!」




「「「「オーーーーーッ!!!」」」」







体育館中に声が鳴り響いた





うわぁ……





鳥肌がたった





このバレー部、絶対凄い……










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