美人はツラいよ
「そんな、ただならぬ服装で出勤して、今晩はドコにお出かけ?」
と問いただされて、いつもの社員食堂で全て白状させられた。
案の定散々煽られて、げっそりして席に戻って仕事をこなしていると、定時前に再び由紀恵に休憩スペースに呼び出される。
何事かと思ってついて行けば、ササッと何かをワンピースの小さなポケットにねじ込まれた。
慌ててポケットの中に手を入れてみると、四角いビニールの包装が手に触れる。中には風船のような物体が入っていた。
いい年をした大人なら、まあ、触れば一発で分かる“アレ”だ。
「ちょっと、何考えて…」
「穴開けといたから。健闘を祈る。」
とんでもないことを言い出した由紀恵に慌てて突っ返そうとしたところを、休憩スペースにやってきた美姫ちゃんと田上さんに邪魔される。
その場で例のものを取り出すわけにもいかずに、微笑みながら去っていく由紀恵を見送る。
そして、さすがにソレを会社のゴミ箱に捨てるわけにもいかずに、律儀に席まで私を迎えに来た松田君と一緒に会社を出た。
…ゆえに。
私は、ポケットに穴のあいた避妊具という物騒なものを忍ばせたまま、イケメンと向き合って堅苦しいフレンチをお上品にいただいているところであります。
以上、報告終わり!
と問いただされて、いつもの社員食堂で全て白状させられた。
案の定散々煽られて、げっそりして席に戻って仕事をこなしていると、定時前に再び由紀恵に休憩スペースに呼び出される。
何事かと思ってついて行けば、ササッと何かをワンピースの小さなポケットにねじ込まれた。
慌ててポケットの中に手を入れてみると、四角いビニールの包装が手に触れる。中には風船のような物体が入っていた。
いい年をした大人なら、まあ、触れば一発で分かる“アレ”だ。
「ちょっと、何考えて…」
「穴開けといたから。健闘を祈る。」
とんでもないことを言い出した由紀恵に慌てて突っ返そうとしたところを、休憩スペースにやってきた美姫ちゃんと田上さんに邪魔される。
その場で例のものを取り出すわけにもいかずに、微笑みながら去っていく由紀恵を見送る。
そして、さすがにソレを会社のゴミ箱に捨てるわけにもいかずに、律儀に席まで私を迎えに来た松田君と一緒に会社を出た。
…ゆえに。
私は、ポケットに穴のあいた避妊具という物騒なものを忍ばせたまま、イケメンと向き合って堅苦しいフレンチをお上品にいただいているところであります。
以上、報告終わり!