それは危険なラブミッション
なんてバッドタイミング。
マスターが憮然とした顔で登場したのだった。
その手にはふわとろオムライス。
「この店ナンバーワンメニュー、イコール、最高の味と言わずして何と言う」
「ごめんね、マスター。私もそう思ってるから」
「おいおい、莉夏ちゃんは口八丁だなぁ」
納得がいかないらしく、マスターが唇を尖らせる。
でも、口八丁は言い過ぎじゃないか。
「だって、そうじゃなかったら、昨日食べたのに、今日もまた注文したりしないでしょう?」
「……それもそうだな。よし、許すとしよう」
マスターは一瞬考えるようにして視線を宙に彷徨わせると、私たちの前に“最後の晩餐”を並べてくれたのだった。
「では、いただくとしよう」
行儀よく手を合わせて「いただきます」と言い、ルイはスプーンを手に取った。