それは危険なラブミッション
セレブなルイのことだから、きっと高級料理が返ってくるに違いない。
もしかしたら、私なんかが一生口にすることの叶わない料理名を言うかもしれない。
あれこれと考えながらルイの答えを待っていると
「特にない」
思ってもみない言葉が返ってきた。
「特にない?」
「ああ。食べ物にこだわりは特別ない」
「……そうなの?」
毎日美味しいものばかり食べているから、飽和状態でも起こしているんだろうか。
○○が食べたくて仕方ない、いてもたってもいられない、なんてことがルイにはない?
好きなものがありすぎて選べないということなら分かるけれど、私にはちょっと考えられないことだ。
「だから、莉夏の言う最後の晩餐とやらを食べてみようかと」
「ルイの口に合うかな」
「それは失敬だな、莉夏ちゃん」