それは危険なラブミッション
「あ、でも、変なことを考えていたわけじゃなくて、」
それじゃ余計に不審だ。
「まだ仕事してるのかな、大変だなとかそういうことです」
岬さんはクスッと軽く笑うと
「莉夏さんって正直だね」
私の髪をスルリと撫でた。
突然の仕草にドキッとする。
男性からそんな風にされたことはここ何年もないから、抑えようとしても頬の温度が上昇してしまう。
暑いわけでは決してないのに、その熱を冷まそうと右手で頬を仰いだ。
「さてと、この辺でいいのかな?」
ブレーキがかけられ、車が停車する。
窓の外を見ると、そこは私のマンションの前だった。
「はい。ここです。ありがとうございました」
降りようとドアに手を掛けたところで、岬さんのストップが掛かる。