忘 恋
十章  先に入籍

要さんの経営する式場に伺い
翌日は、私の実家へ

バタバタするけど、嬉しいことだから
翔君は、私が電話中に寝てしまって
翔君をベッドへ寝せた。

留衣とゆっくりしながら
私達も眠りについた。

次の日も
翔君は、家政婦さんが幼稚園に
私もあとから、登園して
留衣も出社した。

今夜と明日は、心咲さんが
翔を見てくれることに。

仕事が終って、
翔君が気になったから一度帰った。

「あっ、雫先っ‥‥ママ?」
「うふふっ、先生でいいよ。
翔君、心咲さんが、来てくれるからね。
「うん、わかった。」
と、言っていると

玄関のブザーが‥‥

翔君が、
「パパかな?」と、出ると‥‥
「‥‥‥えっ‥‥‥‥‥ママ?」
「翔君、どなた?」と、雫。
「あっ‥‥‥あの‥‥ママ?」と、翔。
「うん?ママ?」
と、言うから、玄関へ行ってみると
綺麗な女の人がいた。

「あなた、だれ?」と、ルナ。
「わたしは‥‥」
「雫先生だよ。」と、翔。
「へえ、翔は、幼稚園に行き始めたの?
でも、何で、幼稚園の先生が?」
と、ルナ。
「はい、四月から幼稚園生です。
私は、留衣さんと
お付きあいしてます。」
と、伝えると
「えっ、貴方が留衣と」と、ルナ。
「いいのかしら、先生が、
     園児の親ととか?」
と、ルナは睨みながら言う
「別に問題ないと思いますが。」
と、答えると
「はぁ、ひらきなおるの?」
と、ルナ。
「いいえ、そんなつもりは、
ありませんが、翔君の前ですし‥‥
それより、何かご用ですか?」
と、冷静にならないとって思いながら
訊ねると
「はぁ?自分の息子に会いに
     きちゃ、いけないの?」
と、怒鳴るルナ。
「いいえ、そんなことは。」
と、言っていると
「あのさ、いつまで、玄関なの
お客様を玄関で相手するように
留衣にいわれてるの?」
と、怒鳴るルナ。
だが、あまり時間がないと思い
「私達、用事がありまして。」
と、伝えると
「えーっ、出掛けるの?」
と、ルナ。
「はい、すみません。」
と、答えるとルナは
「せっかく、来たのに。
じゃ、翔を連れて行っていい?」
と、言うから
私が、翔君をみると、
怯えた顔をしていて·········
「すみません。
翔君は、連れていきますから。」
と、言った。
「あっ、そうなの?
翔、私と出掛けたいでしょ?」
と、無理矢理翔に言うルナ。

翔君は、黙ったまま
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
私の顔をみるから

私は、
「やめて‥‥‥‥

そんなことで、翔君を惑わしたく
なかったから、やめて下さいと
言おうとしたら‥‥

「お前、なぜここにいる?」
と、威圧のある、冷たい声が····留衣で

ルナさんは、そんな留衣に
ビクッとして‥‥‥
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