忘 恋


「なっ、何よ、母親なんだから
息子に会いに来てなにが、悪いのよ!!」
と、叫ぶルナさんに
「母親?お前がか?
雫、翔とリビングにいろ。」
「うん、わかった。翔君、おいで。」
と、翔君の手を引いて中にはいる。

「大丈夫だよ?パパに任せとけば。」
と、言って翔の手をとると·····
「うん、僕‥‥‥あまり、覚えてないの。」
と、言う翔に
「そうだね、翔君が、一才位の時だから。
でも、話してみたかった?
一緒にいたかった?
先生は、翔君の気持ちが聞きたいな?」
と、訊ねると
「ううん。
なんだか、怖いから。
   一緒にいたくない。」
と、言う翔に
「そっか、わかった。」
と、話していると

留衣が、入ってきて
「大丈夫だったか?前住んでたとこに
いないから、こっちにきたみたいだ。
二度と来ないように言ったし
その手続きするから心配ない。」
と、言ってくれたから
「うん、わかった。
翔君、あまりお母さんのこと
覚えてないみたいで
一緒にいたくない。って言うから
これで、良かったんだよね。」
と、留衣に訊ねる
なんと言っても翔君の実母なのだ。
「ああ、問題ない。」
と、留衣に言われていると·····

心咲さんが、来てくれて
心咲さんにもルナさんが
来た事を話した。

「気を付けとくね。」
と、言ってくれて
私と留衣は、
要さんの所へ向かった。
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