忘 恋

久しぶりに要さんにあった。

そんな要さんから
「やっと、くっついたな?」
と、言われて
「ご無沙汰しています。
今回は、急なお願いをしてすみません。」
と、言うと
「問題ないよ。
俺は、二人が
一緒になってくれて、
とても嬉しいから。
留衣は、雫ちゃんと離れてから
冷酷、冷淡で、周から
恐れられて大変だったか
だけど、人間らしくなって嬉しいよ。」
と、言う要さんに
「はぁ?俺は、昔から人間だ。」
と、真面目に言う留衣
「人間のお面をつけた、悪魔だろ。」
「うるせぇ。」

相変わらず、仲良しなんだと
クスクス笑っていると

「やはり、留衣の隣は雫ちゃんだな。」
「ああ、雫以外、愛せないから。」
と、留衣が言っていると
要さんが、私の指を見て
「あっ、その指輪!!」
「これ?」
「留衣が、肌身離さず身に付けていたやつ。」
「たぶん。」
「酔うとさ、いつも触ってたんだよ。
本人無自覚で‥‥‥」
「そうなの?」
と、留衣をみると
目を反らした。

「それに、あのマンションも
雫ちゃんの匂いがするし
雫ちゃんとの思い出があるから、
誰も入れないし、引っ越さなかったんだよ。」
と、言う要さん
留衣をずっと心配して
側にいてくれたんだ
と、思っていると
「おい、要‥‥潰すぞ。」
と、留衣か言うから
「ダメダメ、雫ちゃん助けて。」
「うふふ、要さんありがとう
嬉しい話を聞かせてくれて。」
「どういたしまして。」
と、3人で話しながら
ドレスを決めて
ひと月後に空きがあり
その日に入れてもらった。

「あっ、留衣、俺もその日
出席な。わかった?」
「おう。」
「ありがとうございました。
要さん、宜しくお願いします。」
と、言い帰った。
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