焦れ甘な恋が始まりました
「あー!!もう、本当に最高の気分っ!!お客様の笑顔も見れて、もうもう本当に言うことなし!!」
「っ、」
「!?」
バターン!!と、勢い良く開いた扉。
それと同時に、笑顔満開の狩野くんが現れて、私と社長はギネス記録並みのスピードで、お互いの身体をソファーの端と端まで動かした。
な、な、な……っ。本当に、いつもどうして、素晴らしく良いタイミングで、狩野くん……!
「あれ?社長と日下部さん、まだ残ってたんですか?ああ、そっか!インタビューありましたもんね!そうかそうか、それでかぁー。社長、日下部さん、お疲れ様です!」
「…………、」
元気過ぎるくらい元気な狩野くんとは裏腹に。
あからさまに眉間にシワを寄せ、頬杖をつくように唇に手の平を当てたまま、そっぽを向いている下條社長。